昼休みの歯磨きにマッタ!「食後すぐの歯磨き」は虫歯や口臭のもと
2016年04月19日 11:53
会社でのお昼休み、トイレや洗面所で歯磨きをしている人をよく目にします。ご飯を食べた直後に歯磨きをすることで、口内に残った食べかすや臭いを落とせるような気分になりますよね。
しかし、じつはこれが逆効果であるという説があるのを知っていましたか?
今回は、エチケットには人一倍うるさい湘南育ちのサーファー医師である小田切ヨシカズさんに、驚愕の“歯磨き新常識”についてお伺いしました。

■1:食後の唾液には、殺菌効果がある
「食事の後、口内に残った食べかすによって虫歯菌は酸を作り、溶かされた歯は虫歯になってしまいます。しかし我々人間の唾液には、その酸を中和する力があるのです。
食後すぐに歯磨きをしてしまうと、この大切な唾液を洗い流してしまうため、虫歯菌が作った酸を中和することができません。したがって歯磨きのタイミングは、唾液がきちんと口内の酸を中和し終える“食事を摂ってから30分後”がオススメです」(歯科 口腔内カメラ)
■2:唾液が口臭成分の分泌を抑えている
「口臭の大きな原因のひとつに、口内の乾燥が挙げられます。唾液が口内の細菌の活動を抑えているのです。その唾液が減少することで、口臭の原因となる細菌の活動が盛んになってしまい、臭い成分がたくさん作られてしまうのです。
食後の口臭はとても気になりますが、すぐに洗口剤を使用することは唾液を減少させてしまうためオススメできません。水でゆすぐか、うがいをするくらいで十分です。
どうしても気になる方は、臭いの強い食べ物を取らないように気をつけるか、歯磨きの解禁される30分後まではマスクをすることで乗り切りましょう」
■3:舌に残った食べかすを除去できるかが、口臭対策の鍵
「口臭のほとんどは、舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の表面に残った食べかすや角質が原因です。舌が綺麗なピンク色をしておらず、白みがかっていたり、黒くなっている方はとくに注意が必要です。
舌磨きグッズはたくさん市販されていますが、食後に関して言えばそれらは少しオーバー。むしろ舌の表面を傷つけてしまったり、唾液の分泌を妨げてしまう危険があります。水を口に含んだ状態で、上顎に舌を軽く擦り付けるくらいが最適です。
舌苔を除去することで口臭は大幅に改善されますので、ぜひ試してみてください」
以上、“食後の歯磨きに関する新常識”についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
同僚や上司とのランチが毎日の楽しみという方も少なくないはず。その後の歯磨きに関しても適切な処置を行い、今回ご紹介した方法で正しい虫歯・口臭対策を行ってください(歯科治療器具)。